899、こころの鈴、本当の声を思い出す

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むかしむかし、
山と森にかこまれた
「鈴の音村」という
村がありました。

セイダイの田中 誠大です。

この村の人たちは、
みんなやさしくて親切。

だけどある日を境に、
おかしな病が流行りだしました。

その病の名前は、
「人の声しか聞こえなくなる病」。
村人たちは次第に
こうつぶやくようになりました。

「みんながそう言うなら…」
「変だと思われたらどうしよう…」
「本当はイヤだけど、言えないなあ…」

そんな声ばかりが耳に入って、
自分の心の声が、どこかへ
消えていってしまったのです。

でも、ひとりだけ
その病にかからなかった少女がいました。
名をココネといいます。

ココネは人の話もちゃんと聞きますが、
それよりも大事にしていたのが、

「わたしの心は、なんて言ってる?」ということ。

ある晩、ココネはふと夢を見ました。
夢の中で、小さな声がこうささやいたのです。

「山のてっぺんに、“こころの鈴”がある。
それを鳴らせば、忘れていた声が戻るよ」

次の朝、ココネは弁当をつめて山へ登りました。

途中でぬかるみに足を取られたり、
イノシシのフンを
踏んでしまったりしながらも、

心の「行きたい」という
その声だけを頼りに歩きつづけました。

ようやく山のてっぺんに着いたとき、
そこには一本の大きな木が立っていて、
枝にぶら下がるように、
透明な小さな鈴がありました。

ココネが静かに、その鈴を鳴らしました――

チリン……

風もないのに、木々がざわめき、
村の空に、やさしい音が
ひろがっていきました。

その音を聞いた村人たちは、
次々に、胸の奥からあふれる
本当の声を思い出したのです。

「おれはパン屋じゃなくて、歌を歌いたかったんだ!」

「ほんとは怒ってたのに、笑ってごまかしてた…」

「毎日“平気なふり”してたけど、もう泣きたいよぉ!」

そして不思議なことに、

その声たちは、
誰にも笑われず、
バカにもされず、

むしろ「よく言ったね」と、
やさしく受け止められました。

その日から、村は少し変わり、

がまんばかりしてたおじいさんは、ダンスをはじめ、

空気ばかり読んでたおばさんは、短歌をつくり、

自分の声を聞くことが、
なんだか楽しいと
気づきはじめたのです。

そして今でも、村の朝には、
小さくてやさしい音が
どこかで鳴っている・・・・・

自分の「心」の声は、
いちばん身近で、
いちばん聞きにくい。

でもそれは、
あなたにしか聞こえない、
世界でたったひとつの音。

なんちゃって。

今日も楽しい一日を。

 

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執筆者プロフィール

田中 誠大

「セイジツに大儲け」強い小規模経営「40からの勝ち方」
株式会社セイダイ 代表取締役

「足腰の強い経営」を創るお手伝いを「使命」としています。

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